1月7日は山仕事をする者の守護神とする山の神の祭り。山添村春日の山の神は春日神社の後方の頂に祀られています。当番の方は、当日の早朝若しくは前夜にカギヒキ(樫木)をご神木にひっ掛け、藁で太く編んだホウダイを吊るしておきます。石で囲んだ祭壇には墨書で高額なご祝儀を記された剣(刀とも)を供えます。墨書金額は日本の国家予算だそうで年々金額が上がっていくという。山の仕事に関係する方々は空が白じむころから一人ずつお参りされ、モチ、干しカキ、トコロイモ、ミカン、クリを半紙に包んで供えます。菅生地区で見られる「クラタテ」はありませんが、参拝しカギヒキを揺らすのが特徴です。お年を召した方は古くから伝わる祝い唄の「山の神の唄」を歌われます。カギヒキを大きく揺らしながら「山の神のいろりばた ウチのクラへどっさんこ 東のクニからゼニ込めて アカウシにつけて ウチのクラへどっさりこ」と心を込めて唄う所作は風情を残しており貴重な民間信仰です。(H19. 1. 7撮影)
山添村春日 「孫とカギヒキ」
【山添村春日 「孫とカギヒキ」】
山添村春日 「山の神の唄」
【山添村春日 「山の神の唄」】
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