正月三日の早朝、田原本町多の観音堂に観音講の方々が集まってくる。十一面観音さんを祀る壇上にはカンピョウで束ね「ゴオゥ」と呼ばれるエダマメを擂って炊いたものがかけられている牛蒡や梅の花を象ったハナモチが供えられる。座前に青竹を並べた講衆は、僧侶を迎えてボダイボダイと唱える観音経を唱えます。読経がしばらく続くころ、講衆は手に青竹を持ってお堂の床をバシバシと叩く。突然始まった叩きはいわゆる正月修正会オコナイの乱声(らんじょう)行法で悪病を叩き出すという意味がある。一瞬の乱声が終わると再びお堂は読経が静かに流れる。先が砕けた青竹は当屋と副当屋が新しいものに取り替え床に置く。そして再び床叩きの乱声が行われる。なぜにこのようなことをするのか、謂れを知っていた長老がなくなったので教わってなく、所作を続けているんだとおっしゃる。(H20. 1. 3撮影)
田原本町多 観音堂 「ゴオゥ御供」
【田原本町多 観音堂 「ゴオゥ御供」】
田原本町多 観音堂 「ボダイボダイ」
【田原本町多 観音堂 「ボダイボダイ」】
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