民間信仰のひとつにお日待ちがある。前夜から会所などに集まって翌朝の日の出を拝む行事で、太陽の恵みに感謝し、五穀豊穣、無病息災を祈る。お日待ち籠もりとも称され、在所地区のお日待ち講衆の行事。橿原市曽我町では、天高市神社の神職を迎えて神殿を設えた真菅公民館に集まる。一般的には一日で終えるのだが曽我町では地区がさらに細かく別れて、十日戎の日から月末頃まで毎夜に亘って続けられる。曽我町には25地区で700軒もあるが、クジ引きで順が決まった本町、昭和町、南新町、北町、東一丁目、大橋町、中橋町、東二丁目、東町、東朝日町、西新町、中新町、北新町、八幡町、元町、西町、戎町の17町。農業に就いていた旧村関係者で、今でも続けられている。町内ほぼ全域に亘って行われる日待講はたいへん珍しいもので、今日は東一丁目の年度初めの儀式。献饌、祝詞奏上、玉串奉奠など厳かに神事が執り行われる。(H20. 1.14撮影)
橿原市曽我町 「日待講」
【橿原市曽我町 「日待講」】
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