民間信仰のひとつに寒施行(かんせんぎょ)と呼ばれる行事がある。大寒のころ、山では食べるものがない時期。山に住む獣に食べ物を施す寒施行の行事はお稲荷さんを祀る稲荷講の方々によって行われている。奈良市月ヶ瀬長引では5軒となった講衆が八王神社の参籠所に集まってくる。同神社の総代三人とともに末社の稲荷社へ神饌を供えて厳かに神事が執り行われる。神饌御供はキツネさんに施すアゲと色合いのニンジンを入れて炊いた「アゲメシ」。茶碗にひと盛りと三宝膳に載せた九つのおにぎりアゲメシ。今から百年ほどまえに伏見稲荷から分霊を授かった稲荷社の前で天ツ神、国ツ神と大祓えを唱和して無病息災を祈ります。(H20. 1.18撮影)
月ヶ瀬長引 稲荷社 「アゲメシ御供」
【月ヶ瀬長引 稲荷社 「アゲメシ御供」】
月ヶ瀬長引 稲荷社 「稲荷初午祭」
【月ヶ瀬長引 稲荷社 「稲荷初午祭」】
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