正月十日は各地で戎っさんの招福行事が行われている。大和郡山市では塩町に鎮座する恵美須神社が賑わっている。今日は宵宮で朝早くから世話方の塩町衆(恵比須大神祭典委員会)が集まって祭礼や振舞いぜんざいの支度に忙しい。水で練った白玉粉は柔らかい。少しずつ摘んで手のひらで丸くする白玉団子。熟練の手技は大きさが一定している。沸騰した湯に入れて浮き上がったら掬って水で冷やしぬめりをとる。これを大きな鍋で炊いたアズキと一緒になる。昭和50年から始まったお参りを済ませた参拝者に振舞う白玉ぜんざいは塩町戎の名物になっている。社務所には塩町戎を象徴する箕に飾られた戎面が整然と並べられている。毎年、祭礼を終えた戎面を町の宝物として残しているんだといい、一番古いものが昭和30年だ。およそ50余数の戎面を飾る壁面はひとつずつ表情が異なるが招福の笑顔は変わらない。(H21. 1. 9撮影)
塩町恵美須神社 「よーおまいりー」
【塩町恵美須神社 「よーおまいりー」】
塩町恵美須神社 「名物白玉団子」
【塩町恵美須神社 「名物白玉団子」】
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