天理市小田中町の菅原神社で行われるオンダ祭。昼前に当屋宅に参集される神職と氏子ら。ヒモロギを飾った玄関脇に牛耕用の棒が立てかけて、豆腐・水菜・焼いた餅が入ったすまし汁雑煮をお供えします。お雑煮は牛のエサにと、当時飼っていた農耕牛を今でも大切にしているというお供え。他所のオンダ祭で見られるような牛面やクワ、カラスキなど登場しない。当屋が農耕で用いられる稲のハタカケの棒。現在は農耕される方が少なくなり、一本の棒を引き継いでいるこの棒がオンダ所作の重要な役割をもっています。時間になると氏子ら一行は神饌と松苗を盆に載せて神職を先頭に当屋宅から神社の神殿まで運び入れ献饌奉られます。(H19. 2.11撮影)
小田中菅原神社 「当屋渡り」
【小田中菅原神社 「当屋渡り」】
小田中菅原神社 「おんだ献饌」
【小田中菅原神社 「おんだ献饌」】
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