こもりくの泊瀬山と詠われた長谷寺は真言宗豊山派の総本山。本堂右手に鎮座する瀧蔵三社権現は長谷寺創建より古く、天平五年(733年)に聖武天皇の勅命で創建したと伝えられ、東に石蔵権現(地蔵菩薩)、中央に瀧蔵権現(虚空蔵菩薩)、西は新宮権現(薬師如来)を祀っている。旧暦1月11日の今日、上の郷(中谷、柏森)、中の郷(各枝、柳)、下の郷(柳原、出雲)の六ケ大字の藤原氏直系男子とされる講衆が集まり神殿に注連縄を飾って綱懸け祭が営まれる。東と中央の注連縄は左側に先を。西の新宮権現だけが先を右側に奉る。お神酒とおひかりの灯心に用いられる油を入れた竹筒を供えます。綱懸け祭事は残された記録から300年以上の歴史をもつもので、長谷寺の僧侶の祈祷から始まります。(H19. 2.28撮影)
長谷寺三社権現 「綱懸け三社権現」
【長谷寺三社権現 「綱懸け三社権現」】
長谷寺三社権現 「綱懸け祭」
【長谷寺三社権現 「綱懸け祭」】
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