暗くなったころ、奈良市八島の公民館に集まってきた八島の鉦講衆。今日15日はお釈迦さんが亡くなった日で、涅槃の掛け図を掲げて講を営む夜だ。市内徳融寺から住職を迎えて始まった涅槃の回向法要。その直前ではパックの膳をよばれる直会の場。30年ほど前、かって家の並ぶ順で決まっていたタキバン(炊き番)と呼ばれる三軒のうち一軒がヤドとなってもてなしをしていた。カマスゴを蒸したもの。酢の味がしたというから酢でしめたものであろう。大鍋で炊いた平たいアブラアゲとドロイモと一緒にヤドの家でよばれていた。ネハンサンのゴッツオを食べるのが楽しみじゃったんだと懐かしそうに話される。掛け図の前に供えたオソナエはオシャカノハナクソと呼ぶ。昔は切り子モチやったが今はあられのオカキ。一人ずつ持ってきて供えている。(H21. 3.15撮影)
八島町 「お釈迦さんに焼香」
【八島町 「お釈迦さんに焼香」】
八島町 「オシャカノハナクソ」
【八島町 「オシャカノハナクソ」】
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