岳のぼりは古くから行われている民間行事。稲作が始まる苗代作りのころ、田植えの準備を終えた時期は「農休み」といわれ、餅を搗き御馳走を作って山頂で遊ぶ。別名、「寿司祭り」とも呼ばれる「岳まつり」。それを弁当にして飲食を楽しみに二上山に登ったとされるが、現在では山の美化への願いを込めて子供たちも参加するクリーンキャンペーン行事に変化している。二上山頂には、葛城二上神社が鎮座。俗に「岳の権現さん」と呼ばれており周辺の小山は地区の人たちから「岳の郷(だけのごう)」といわれている。岳から下る水で稲作を行っている村々の二上村・當麻村・下田村・五位堂村・陵西村・磐城村・新庄町・乳孔村・高田・磐園村・土庫村・松塚村や現在の葛城市・香芝町・大和高田市域に相当する地域は「岳郷四十八ヶ村」とも呼ばれている。(H19. 4.23撮影)
當麻山口神社 「岳のぼりの日」
【當麻山口神社 「岳のぼりの日」】
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