雨が降ると黒馬を、長雨が続けば白馬を祀り、古来より祈雨止雨を奉幣祈願されてきた水神宗社丹生川上神社。「雨師の明神」「蟻通(ありどおし)さん」の名で親しまれる同神社は水神信仰をあつめ、深山幽谷の高見川上流の東吉野村小(おむら)に鎮座する。毎年4日は水神祭。命あるものは水なくして生きてゆけん、農業や生活にとっても欠かせない資源の水。水道安全週間の中日を選び、全国から水に関わる人たちが集まり水に感謝する水道安全祈願祭です。およそ200人を越える参拝者は水の関係者で、水道、電力、農業、土木に国交省と幅広い。斉行を手伝う世話人は同神社を守る、小、木津川(こつがわ)、小川、小栗栖(こぐりす)、中黒(なかぐろ)、三尾(みお)、狭戸(せばと)、大豆生の八ヶ大字の役員方で受付に忙しい。水神祭にお供えされるのは村の御馳走の朴の葉すし。酢飯の上に、塩でしめた一口大の夏サバを乗せ、自生する朴の葉で包んだ郷土料理だ。役員方の奥さまらが朝からこしらえたという。今回は特別に清流の女王、水槽を泳ぐ鮎も御供された。清らかな水と清楚な鮎の姿に、涼しげな風が拝殿を吹き抜けるとき、太鼓を打つ合図とともに神事が始まった。(H20.6. 4撮影)
水神宗社丹生川上神社 「水神祭御供」
【水神宗社丹生川上神社 「水神祭御供」】
水神宗社丹生川上神社 「水神祭礼」
【水神宗社丹生川上神社 「水神祭礼」】
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