| 東山間部では農作の合間におやつとして食べられる「ホガシワ」を作っている地域が散見される。奈良市の田原の里で暮らすＯ家では今でも「けんずい」と称して「ホウの葉弁当」を作っている。刈り取った若いホウの葉を十字に重ねて砂糖をまぶしたキナコを敷く。そこにお椀一杯の熱い御飯を盛る。上からもキナコををふりかけてジャコを乗せる。サンショで煮たフキの佃煮、ウメボシ、漬け物も乗せる。最後はジャコに醤油をたらして出来上が。そして、柔らかい側のホウの葉から折りたたんで藁で十字に結ぶ。一時間ぐらい経過すると熱い御飯の熱けでホウの葉が黒ずんでくると食べ頃になる。ホウの葉包みを開けると葉は焦げ茶色。ホウの葉の香りとともにいただく「ホウの葉弁当」はとても美味しい。「ホウの葉弁当」ははカシワ（カシバ）弁当とも呼んでいた。お茶刈りのときは雇いの人の人数分まで作ったと仰る。「けんずい」時間は１０時と１５時ころのおやつ時間だ。農作のときは葉を広げてかぶりつくように食べるが、山へ行ったときは生えている木を削った箸で食べたという。そのときはシャモジも作ったそうだ。(H21.6. 9撮影) | |
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| 【田原の里 「ホウの葉弁当作り」】 | |
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| 【田原の里 「ホウの葉弁当」】 | |
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