橿原市の畝火山口神社の祭礼に、大阪の住吉大社が「土」と「水」に深く関わっている。「土」は、住吉大社で行われる三月の祈念祭、11月の新嘗祭に際して使われる祭器となる神酒壷の主材料の埴土を畝傍山へ取りにいく。一方の「水」は7月28日にお峯山の神さんに供えられる畝火山口神社のでんそそ祭の神水だ。神水は橿原から山を隔て、遠く離れた清らかな吉野川で採取される。大淀町土田(つった)には推定樹齢700年とされる大木のケヤキ(大淀町指定文化財)がある。土田の役員らは「火」の使いと言えるのでしょうか畝火山口神社の宮司を迎えて、2本の笹竹を立てて注連縄を張った河原で水汲みの神事を執り行う。かって大木ケヤキの真下で採取していた神水取り。川幅が狭くなった現在は河原の砂地から川に石を並べて神事の場としている。祓えの儀を終えると用意した一升瓶を清流に沈めて水を汲んでいく。前夜に降った雨で水かさが増し、勢い強い流れの吉野川の清流はさほど濁っていない。神水取りの神事は雨乞い祈願だと囁かれるが定かではない。神水を汲み終えた宮司は住吉神社の御輿を祓い浄めに向かって行った(H21. 7.26撮影)
土田 「お峯山の神水取り」
【土田 「お峯山の神水取り」】
土田 「でんそそ祭の水汲み」
【土田 「でんそそ祭の水汲み」】
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