盛夏が過ぎてツクツクボウシが夏を惜しむように松尾山を賑やかしている。大和郡山市のJR大和小泉駅から西へ直線距離にして4kmほど歩いていくと霊場山寺の松尾寺に着く。戦後のころまでは厄除け祈願者が大勢訪れて、山へ向かう参道が人で埋め尽くされるほどたいへん賑わったという。「まつのうさん詣り」として、現在でも信仰は厚く厄除け参詣が多い。同寺の修験道まつりは1日から一週間営まれる。なかでも今日は開運、厄除け、交通や家内安全を願い柴燈大護摩奉修が行われる。修験道衣の身を纏った僧侶たちは松尾山修験道者だ。ひとりの修験者が厄除の鐘を撞く(7回)と、一行は法螺貝を吹き鳴らし、門を潜って境内の修験の場に向かって出幸する。結界に入った修験者は厄除祈願文を高らかに読みあげる。(H20. 9. 7撮影)
松尾寺 「修験道出幸」
【松尾寺 「修験道出幸」】
松尾寺 「ヤーテ ヤーテ ハラハンニャーミタカー」
【松尾寺 「ヤーテ ヤーテ ハラハンニャーミタカー」】
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