春と秋の彼岸に行われる天理市杣之内町の彼岸講。いずれもトヤの家から出幸し列をなして南方の山中に鎮座する八王子さんに参拝するのだが、講のお家は春、秋、それぞれ別々のお家だ。今日は彼岸の入りの二十日、秋の彼岸講衆八人はトヤさんのお家に集まる。お家では御幣を立てて、館の傍らにはシンセンと呼ばれる膳が供えられる。椀に盛った赤飯(かってキョウと呼ばれる型で抜いたという)、サトイモ、ゴボウ、ダイコンを皿に盛った三種の里の幸で三対並べられている。出幸の前、トヤさんは油皿に油を注いで灯心に火を点け、屋形に向かいそろって拝礼し神事を終える。(H20.
9.20撮影) |