9月はお寺行事が続く奈良市藺生町。12日の薬師会式、14日に本尊会式、17日は観音会式が行われる青龍寺はその後の23日も彼岸の法要がありなにかと忙しい。今夜は村の役員さんが集まって観音会式の籠もりの日。お家で作ったにぎりめしなどを持ってきてお酒などで飲食する籠もりは簡略化されてパック詰め弁当になった。観音さんの御供は重箱に詰められた手作りの白玉団子にジャコ。人を助けた仏さん、村の安全を守ってくれるのだとの代表者の挨拶で始まった会式は、順番に手を合わせて焼香をする。お下がりのジャコをつまんで弁当を食べて一時間ほどでお籠もりを終える。先祖代々から伝わる話によれば、かつて観音さんは家の付近にあったそうだ。それがいつのころかお寺に置かれるようになった。薬師さんがあるお家の付近にあったそうだ。これらお寺に集められ阿弥陀如来の両脇に本尊仏を守る仏さんとして纏められ、現在に至っているという。仏像を守っていたお家は白玉団子を作って祭壇に供える。じいちゃんと一緒にやってきた子供たちはその団子をたばって帰った。そのころの村は賑わいをみせていたと数十年前の光景を思い出すように仰る。(H21. 9.17撮影)
藺生青龍寺 「観音会式籠り」
【藺生青龍寺 「観音会式籠り」】
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