曽爾村の門僕神社の秋祭りでは「頭甲(すこ)」と呼ばれる特別神饌が奉納されます。天頂に大振りのケイトウを乗せた形態は、人身御供の乙女の頭と髪飾りを表しているともいわれています。20本ほどのズイキを束ねた胴体の周囲に彩り染まったカキと丸モチを交互に竹串で刺していきます。カキとモチの装飾は6〜8段に重ねていきます。現在は、大ぶりなカキとモチですが、もともとは両方とも小さな形で百個近くが張り付けられていたそうです。大きなケイトウの葉を広げ、選ばれた最良の花を天頂に取り付けると華やかな頭甲のできあがり。旧村の長野、掛、小長尾、今井、塩井、葛、太郎路、伊賀見の8カ大字でそれぞれ作られる神饌頭甲は、翌日の祭りの朝、各地区の当屋が肩に担いで渡御。「牛の舌」「犬の舌」と呼ばれる平たいモチとともに神前に供えられます。(H18.10. 7撮影)
曽爾村長野 「頭甲飾り」
【曽爾村長野 「頭甲飾り」】
曽爾村長野 「分霊奉納頭甲と獅子舞」
【曽爾村長野 「分霊奉納頭甲と獅子舞」】
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