奈良県の東北部に位置する山添村東山地区辺りの各地では、秋祭りに際して神事芸能の田楽が奉納されます。北野では最年長者が順にあたるトーヤと渡り衆7人が天神社で演技されます。侍烏帽子(つば黒烏帽子)を被り素襖姿を纏った渡り衆は田楽奉納集団とされ、公民館に集まり御幣や竹の笛を手作りして、田楽の所作を演じます。今日は秋大祭の宵宮の日。陽が沈むころ、渡り衆の一行は太鼓、笛、ジャラジャラと呼ばれるササラ編木を手に持って一の鳥居を潜り、長い階段を登ってきます。階段前の小さな橋では氏子さんが提灯を持って一行を迎えます。到着するとすぐさま舞床と称される拝殿に上がります。(H18.10. 8撮影)
山添村北野 天神社 「宮入渡り衆」
【山添村北野 天神社 「宮入渡り衆」】
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