明日の当家祭に際してお供えされる御膳造りに集まった奈良市池田町の熊野神社宮座十人衆。当家さんとともに早朝から神社境内に高貼提灯の土台を設える。雨はそろそろ止むだろうと当家の家に参集する。午前中に御膳を造り、午後からは御供モチ搗きだ。盆が明けてから準備した竹串は多いもので1000本。手間がかかったのは5個のクリを挿す尖らした楔型の平竹だと話す。御膳の土台にするのは葉付きミョウガの茎でおよそ250本。飾り付けにはコンブとクリ、ミョウガの花、ザクロ、カキ、ナシ、ナス、ドロイモの7品。二班に分かれて作業が始まる。飾り付けの土台はミョウガ。太く束ねて紐でしっかりと縛る。これを切断して直径約15cm、高さ10cmにしたものを大きな三宝に載せる。そこに四方から平竹で食い込ますよう刺し込み土台を安定させる。祭礼を司る十人衆の数と薬師さんに供える11台が作られる。(H20.10.11撮影)
池田町 「葉付きミョウガの茎」
【池田町 「葉付きミョウガの茎」】
池田町 「御膳のミョウガ土台」
【池田町 「御膳のミョウガ土台」】
この御膳御供は平成20年が最後となった。
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