桜井市脇本に鎮座する春日神社の祭礼は簡素化しているものの古くから伝わるかたちを残している。秋祭りが営まれた一週間後の朝、頭屋の家に宮司と一老さんがやってくる。今日は頭屋が一年間担ってきた祭礼の最後の行事である宮送りだ。前日に五升五合搗かれた御供モチは二段重ねの鏡餅。軟らかいうちに餅の上を窪めて皮を剥いたクリで真ん中をぐいと押し込んで入れる。かってブリキの型枠で作った「ハチ巻き飯」が餅に替わったという鏡餅はユニークな形式だが意味は判らないという。(H20.10.18撮影)
脇本 「クリ押込み鏡餅」
【脇本 「クリ押込み鏡餅」】
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