かつて春日大社の神領だった大和郡山市石川町。八坂神社では古基座と本座が別々に大御膳(おおごぜん)と呼ばれる秋の祭典を行っている。大御膳のお供え作りを済ませた古基座の衆は紋付き袴に着替えて頭屋の家に集まる。頭屋は白衣に着替える。支度が調えば神職を迎えておうちの神さんにお参りをする。そのあとは座敷に上がって直会の場となる。肴がカマボコとゴボウの酒宴が質素に行われた。直会を終えた一行は烏帽子を被り、大御幣持ちの次頭屋を先頭に、神職、稲穂と酒樽を担ぐ弁当持ち、頭屋、座衆の順で八坂神社を目指してお渡りをする。道中では先頭の次頭屋が「トージ(ニ)ン、トージ(ニ)ン ホヘェー(ワハハイー)」と発声すると頭屋が「モヒトツ、オーライオネガイシマス」と声をだす。すると全員が声を揃えて「ホェー(ワハハイー)、ホェー(ワハハイー)」という。(※注 括弧書きは当日の発声状況)これは辻ごとに発声される。神社に到着しても三社の周囲を時計回りに三回廻るときも発声される。その後は祓え、祝詞奏上、洗米の散米、玉串奉奠など厳かに神事が行われる(H21.10.11撮影)
石川町八坂神社 「頭屋の神さん参り」
【石川町八坂神社 「頭屋の神さん参り」】
石川町八坂神社 「古基座のお渡り」
【石川町八坂神社 「古基座のお渡り」】
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