大和郡山市井戸野の金丸講は大峰さんの八代講のひとつ。金丸講の鉢巻格好で山に登れば羨ましがられるといい、先達などの役員が大峰さんに登る「山講」と、地区60軒の講の家が毎月(実際は講家の都合で飛んだりして年に8回ほどで1月はしない)営む「回り講」のふたつの講がある。お勤めは夜間に講家で行われる。今日は神社の祭礼などで流れていた回り講の日。早朝に集まった子どもたちは、講家で管理されている法螺貝と「リン」と呼ばれる鉦を受け取る。門口を飛び出した男児三人は口にあてて「プォ―、ブォ―」ト吹き鳴らす。一人はリンを手に持って歩く。その振動でリン、リンと鳴り響く。リンは熊などの獣除けの道具。山中を駆ける行者講を守る。今夜は講のお勤めがあるのだとふれて回る貝吹きだ。(H20.11.23撮影)
井戸野 「金丸講の法螺貝」
井戸野 「金丸講の法螺貝」
井戸野 「朝の貝吹き」
井戸野 「朝の貝吹き」
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