大阪平野の本山大念仏寺をでて奈良県の各地を巡る大和御回在は9月から始まって12月半ばに終える。毎年11月5日は大和郡山市の宮堂町を巡っている。早朝から集まってきた檀家の世話方は観音寺住職とともに指定場所で平野の本山一行を迎える。マイクロバスでやってきた御回在の一行は紫衣の唱導師(しょうどうし)、黄衣の目代(もくだい)、収納(しゅうのう)にお勤めをする黒衣僧中(そうじゅう)の4名。僧以外に如来さんを担ぐ禅門(ぜんもん)、鉦を叩く人、寄進浄財を預かる人と運転手の4名(トモと呼ばれる講員)からなる11名で構成されている。到着挨拶を終えるとすぐさま如来さまのご回在が走っていく。世話方の案内で一軒一軒ずつ廻っていく。カーン、カーンと鉦を叩く音が町内に聞こえてくると、次はうちだと玄関で家人がお迎えする家も見られる。先に浄財を預かった講員はこちらの家だと交通整理をするような手振りで誘導する。同町の檀家は48軒。午前中いっぱいかけて如来さんが駆け抜けていく(H21.11. 5撮影)
宮堂町 「駆ける御回在」
宮堂町 「駆ける御回在」
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