12月に入ったころ、金剛山から吹き降ろす風は冷たく顔にあたる。例年なら雪が舞うといわれる今日は山の神さんを奉る日。佐味郷のひとつである御所市鴨神郷の大西垣内で今も行われている山の神の祭礼は12月の最初の申の日。昔は近隣垣内の二ヶ所もあったそうだが衰退したという。昼過ぎたころ、20軒で営まれている申講の方々が集まってくる。今年の当家さんは52歳。この時期、子どものころは山へ行ってシバを刈りにいってたけど山の仕事がなくなり山へも行かんようになって荒れたもんじゃとおっしゃる。山の神祭は小学生男子が地区のお家に行ってコメやアズキを集めることから始まる。今年、4人の子どもらは「やまのかみの、おろおろー」と言って「御供集め」に回る。もらってきた御供は大釜で炊いて山の神に供えるアズキメシ御供を作っていく。(H19.12. 4撮影)
御所市鴨神郷 「鴨神申講」
【御所市鴨神郷 「鴨神申講」】
御所市鴨神郷 「大釜アズキメシ」
【御所市鴨神郷 「大釜アズキメシ」】
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