天理市上仁興の四社神社で行われる年中行事を締めくくる冬の祭りは亥の子座と呼ばれる村の祭り。以前は12月10日と決まっていたが日曜日に移行している。祭日の午前中にトヤさんが注連縄を掛け替える。注連縄は上下に二本。上側を掛け替えて山の仕事道具のナタとカマをぶら下げる。下側に取り付けられている注連縄は春祭りの際に付けるもので農具のクワとスキ。春は農仕事の田の準備をする祭りで田の神を迎える。冬は田の神が山の神となって山へ戻る祭りで山仕事の安全を守るといわれています。夕刻間近、神饌を供えた拝殿に男衆が集まってくる。座を組むと若者がスルメとコンブの膳を配り酒を注いで回る。三回酒を廻すことから三献の儀の酒杯。子供らが大勢来ていた昔は赤飯を炊いて直会膳に出していたが今はない。亥の子座の日、各家でイノコモチ(クルミモチ)を作ってようけ食べた時代が懐かしいとトヤさんはいう。(H19.12. 9撮影)
上仁興 四社神社 「山の神注連縄」
【上仁興 四社神社 「山の神注連縄」】
上仁興 四社神社 「亥の子座」
【上仁興 四社神社 「亥の子座」】
 
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