歳末恒例の行事のひとつに挙げられるのが地域の安全や防火を促す火の用心だ。拍子木を叩いて「戸締まり用心 火の用心 マッチ一本火事のもと」と囃して地域を巡回し、カチ、カチッと打ち鳴らす音色は地域の安全を守ります。橿原市の古川町では拍子木の替わりでしょうか太鼓を打ち鳴らして巡回します。かって消防団、その後は青年団でしたが若いもんが出てしまったことから村の役員さんが続けています。2年前に有志を募ってできた夜警団は今日と明日の組の二班。夜9時に安全パトロール中の提灯を掲げた会所に集まってきます。そろそろ1回目の夜警に出発だと言って、昭和4年に張り替えたと銘記されている太鼓を叩きながら地区全域を安全パトロールします。破れ太鼓の音が地区に響きます。ご婦人の話では、昔は子供もついてて拍子木鳴らして火の用心してたなと懐かしそうに目を細めた。消防団時代は団長の家がトヤになって夜警の合間は夜食にマージャン。朝までの夜警は時間をもてあますんじゃと仰ったが、現在の会所では酒も肴もありません。夜警はずいぶんと簡素化されましたが地区を守る太鼓打ちの風情は今も変わりません。(H20.12.29撮影)
古川 「太鼓打ち巡回」
【古川 「太鼓打ち巡回」】
古川 「夜警の太鼓打ち」
【古川 「夜警の太鼓打ち」】
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