かって歳神さんを迎える砂の道は氏神さんを祀った神社から各家の玄関口まで敷かれていた。大和郡山市内旧村では急激になくなってしまった砂の道。いくつかの地区では今でも行われている。大晦日の日、野垣内町春日若宮社の一年神主さんは家族とともに神社を綺麗に清掃している。本殿の屋根が危うい状態になったことから一ヶ月前から始まった修復作業はなんとか新年を迎える日に間に合った。併せて修復した拝殿の門も綺麗になった。そこには珍しい伊勢エビ注連縄が堂々と飾られている。午後には本殿、末社に七品御膳を供えて砂の道作り。地区の道路はアスファルト。自転車が滑るやないかと意見する人もあったそうだが、神さんの通る道じゃ、避けて通るのがあたりまえと一蹴された神主さん。南は誓徳寺付近まで、北は水路付近まで敷いている。かっては各家まで敷かれていたのでしょう。貴重なものとなった砂の道も現実問題に対応しなくてはならない苦渋の選択だといえるのでしょう。(H20.12.31撮影)
野垣内町春日若宮社 「神さんが通る道」
【野垣内町春日若宮社 「神さんが通る道」】
野垣内町春日若宮社 「氏神さんが通る砂の道」
【野垣内町春日若宮社 「氏神さんが通る砂の道」】
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