昔はミカンを撒いていたからミカン祭りといっていた田中町八王子神社十日祭り。今は会所でミカンを配っている。幕を張り提灯台を設えた神社に集まってきた関係者は会所に上がる。神職とともに白衣の村神主は上座に座り、周りの席は七人衆、自治会長、神社会計係となる。婦人は上座から配膳される紅白饅頭と昆布茶を差し出す。「それではいただきます」と一老の挨拶でお茶を飲み干す。10月の頭家祭も同じようにされる所作は参拝に向かうための儀式でもある。本殿の前に並んで神事が始まった。十日祭りは初穂を御食に捧げ、新穀に感謝する日。いわゆる新嘗祭である。神饌御供には柳の枝を削った二膳の箸が置かれている。これも頭家祭と同じである。このように神さんに食べていただくよう箸を添えているのは古来様式の証しであろう。このあとは再び会所にあがり膳をよばれる。今日は村神主の招待日であって宮籠もりの日でもある(H21.12.10撮影)
田中町八王子神社 「参拝への儀式」
【田中町八王子神社 「参拝への儀式」】
田中町八王子神社 「十日祭」
【田中町八王子神社 「十日祭」】
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